不調を自身でケアするための羅針盤
ネガティブ人間は、とにかく不調が多い(と思う)。
私自身、頭痛、便秘、肌荒れ、慢性的な疲労感、胃痛、等々、元気な時がほぼありません。
そのため、常に健康になるために試行錯誤を続けています。
30代に入り、いろいろと調べているうちに、西洋医学だけでなく、もう少しマイルドな「中医学」(=中国の伝統医学)にも興味を持つようになりました。
自分の中で、中医学は、病院にかかるほどではない不調を、日常生活に簡単に取り入れられるツボ押しや食べ物、軽い運動などによって改善するもの、という印象があります。
そんななか、Twitterで見つけたのがこちらでした。
これ、すごく役に立っています。
筆者:田中友也さんについて
まずは、筆者の方のプロフィールについて。
田中友也(たなかともや)
鍼灸師登録販売者、国際中医師(国際中医専門員)、メンタル・ヘルスマネジメントⅡ種資格保持。関西学院大学法学部卒業後、「イスクラ中医薬研修塾」にて中医学の基礎を学び、北京中医薬大学、上海中医学大学などで研修。現在は兵庫県神戸市にある「CoCo美漢方(ここびかんぽう)」で日々健康相談にのる傍ら、Twitterで日々、時節に合った健康法をつぶやき、親しみやすいキャラクターで多くのファンを得ている。また、近年はオンラインでも中医学セミナーを開催し、わかりやすい解説で好評を博している。
著書に『CoCo美漢方 田中の12か月のおいしい漢方』(扶桑社)がある。Twitter:@mococo321
「不調ごとのセルフケア大全 おうち養生 きほんの100」田中友也、KADOKAWA
写真を拝見するに相当お若い(2022年11月現在)。
思った以上にお若かったです。具体的な年齢がわからなかったのですが…(調査力)
田中さんのTwitterでは毎日のように食養生のことですとか、気圧の変化ですとか、細かくつぶやいてくださっており、わかりやすく参考になります。
本の構成
構成としては、あらゆる不調と、それに対する養生法の解説を、数ページ完結のかたちで紹介しています。項目としては、「冷え」、「風邪」、「目の不調」、「肩こり」、「生理前の不調」、「更年期の不調」、「むくみ、水分の撮り過ぎ」、「便秘」、「低気圧の日の不調」、「うつの初期、情緒不安定」などなど。
たとえば、「慢性疲労」(最も切実…)の項では、疲労を和らげる食材、疲れた日の過ごし方などを、イラストとNG行動と併せて紹介しています。
それだけでなく、中医学の基本から、体質別の傾向、ツボまとめMAPなど、中医学全般を俯瞰できる内容となっています。
前から順番に読んでもよいですが、不調を感じた時に辞書的に使う、でよいと思います。
私は電子書籍で購入したのですが、自身のよくある不調のページにブックマークをして、時々見返しています。そうすると、自然と対処法が頭に残り、意識して生活できるようになった気がします。
個人的には、このように常に見返すことができるので、電子書籍で購入するのがオススメです。
自分の体を観察することの大切さ
私自身、もともと不調は多かったのですが、30代になった直後に適応障害になってしばらく寝てばかりの生活になったのち、体力がてきめんに落ち、芋づる式に不調が出たため、自分の健康状態に一層気を配るようになりました。
そんななかでやはり大切なのは、「自分の不調は自分が一番よくわかる」ということ。
不調は医者にかかることももちろん大事ですが、わかりやすい病気でない以上、医者も神様ではないので、医者をたくさん回っても、結論が出ないこともあります。いい医者がいないと嘆く前に、常に一緒にいる自分をよく観察することで、原因も見えてきたりします。
そういったセルフケアの意識を持つためにも、こういった本を傍らに置いておくことは非常に役立つと思います。こういった本はいろいろと出ていますので、ぜひご自身に合った一冊を見つけてみてください。