こちらを読んだきっかけ
最近、強盗なども増えてきて、治安が悪くなってきたような気がして、怖いですよね…
物価は上昇しているのに、給料はなかなか上がらず、気持ちがすさみがちな世の中なのかもしれません。
こうなると、いつどこで危険に遭遇するかわからない!何か、自分や家族の身を守る方法について、ちゃんと知っておきたい!と思い検索したところヒットしたのがこちら。
元特殊部隊隊員が教えてくれるとか、めちゃめちゃ役に立ちそうじゃないですか!!ということで購入しました。
概要
日本で検挙された殺人事件の犯行供用物の半数以上を包丁・刃物類が占めています(平成10、15、20、23年調べ)。過去には、大阪の池田小学校を襲撃した附属池田小事件、秋葉原で起こった秋葉原通り魔事件、川崎市の園児を狙った川崎市登戸通り魔事件など、日本中に衝撃を与えた刃物犯罪も少なくありません。
通り魔だけでなく、刃物は強盗、猥褻、怨恨、テロリズムなど、あらゆる犯罪目的のために使用される武器です。このように、自分がいつ、どこで刃物犯罪の被害者になってもおかしくないのが現実です。本書は、民間人がこのような刃物犯罪から身を守る方法を、元特殊部隊隊員と元陸上自衛隊幹部が紹介します。
「君にもできる刃物犯罪対処マニュアル」SOU、二見龍、誠文堂新光社
筆者 来歴
この本は、元特殊部隊隊員であるSOUさんと、元陸上自衛隊幹部の二見龍さんの共著となっています。
SOU
陸上自衛隊へのロープレスキュー及び戦闘技術指導。陸上自衛隊及び民間企業へのプロテクション教育。行政関係、大手警備会社への対テロセミナーの実施。綜合警備保障株式会社からの受託にて、JICAの研修業務に講師を派遣。国内資源開発企業、国内総合商社、大手新聞社など、海外へ社員を派遣する企業に対する危機管理セミナー、海外渡航者向けの安全研修を実施。大手外資系企業の本社、物流施設の施設警備業務、国際NGOとの危機管理研修の連携、子供支援に関わるNPO団体との連携など、各種警備業務、警護業務を実施
「君にもできる刃物犯罪対処マニュアル」SOU、二見龍、誠文堂新光社
二見龍
防衛大学校卒業。第8師団司令部3部長、第40普通科連隊長、中央即応集団司令部幕僚長、東部方面混成団長などを歴任し陸将補で退官。現在、株式会社カナデンに勤務。Kindleの電子書籍やブログ「戦闘組織に学ぶ人材育成」及びTwitterにおいて、戦闘における強さの追求、生き残り任務の達成方法等をライフワークとして執筆中。著書に『自衛隊最強の部隊へ』シリーズ(誠文堂新光社)、『自衛隊は市街戦を戦えるか』(新潮社)などを刊行
「君にもできる刃物犯罪対処マニュアル」SOU、二見龍、誠文堂新光社
頼もしすぎる経歴で、なんだかプロフィールだけでワクワクしてしまいます笑
この本のよいところ
よいところ①普段の生活で気を付けるべきことについての情報が充実している
この本を読んで、いい意味で意外だったのが、本当に刃物を振り回されたときにどうするか、というよりも、「まず、いかに刃物犯罪に巻き込まれないようにするか」という視点でのアドバイスに相当紙面を割いていたこと。
もちろん、刃物に対抗するためにどうするか、ということを期待してこの本を手に取ってはいますが、確かに言われてみれば、“そもそも刃物を持った人間に襲われない”ことに越したことはないですよね。
私は結構ビビりなので普段から相当気を付けている方ですが、「女性が電車で一人で寝るのは危険」「電車内でスマートフォンに熱中するのは危険」などは、ハッとさせられました。
電車の中って、ついついリラックスしてしまいますが、外国では電車で寝るなんてありえない、ということを聞いたことがあります。普段の生活の意識から変えてくれる本だと思います。
よいところ②ふんだんに盛り込まれた、イラスト(怖くない)と写真付きの護身術
そもそもこういった本は、勉強にはなるものの、読んで楽しいものではありません。ですが、この本はかわいいタッチのイラストがふんだんに盛り込まれており、イメージとしてつかみやすくなっており、読むのが苦しくないところがいいです(あんまりリアルだと、怖くなってしまいそうなので…)。
また、まさに刃物を持った人間にどう対処するか、という護身術については、実写の写真で動きを細かく載せてくださっており、これは絶対に写真の方がわかりやすいので、助かります。何度も読んで、とっさの時も対応できるようにしておきたいと思います!!
よいところ③とにかく経験に裏打ちされた説得力がある
私がひねくれているからなのか、やはりこういった危険な事象というのは、専用の訓練を受けていた人、現場を知っている人の言葉でないと、なかなか聞く気になれません。
ですが、本書は元特殊部隊隊員、元自衛隊隊員という、実践のプロが書いていますので、超基本的なことでもすごく重要なことのように感じますし、吸収しようというモチベーションになります。そういった意味で、この本は他のリスク管理の本と比べてとてもアドバンテージのある本であると思います。
自分と大切な人の命を守るために学ぼう
普段生活していると、やっぱり楽しいことをしたいですから、自分が犯罪に巻き込まれるということについて深く考えることは、なかなか気が向かないと思います。
しかし、誰でも、なんらかの事件に巻き込まれる可能性はあるわけで、ましてや治安が悪くなっているような気がする今日この頃では、こういった知識をつけることはとても大事な事のように思います。
自分と大事な人の命を守るために、まずこの本から学んでみてはいかがでしょうか。