遠藤周作、またの名を狐狸庵先生 遠藤周作「ぐうたら人間学」

この本を読んだきっかけ 遠藤周作といえば「沈黙」、または「海と毒薬」といった、重々しい小説が思い浮かぶ人が多いのではないでしょうか。キリスト教信者ということで、宗教的な作品が多い印象です。 私は高校の時の課題で「沈黙」を必ず読...
必読書150

実の親を山に棄てる 深沢七郎「楢山節考」

この本を読んだきっかけ こちらを読んだきっかけですが、例によって「必読書100」に入っていたことです。 タイトルからはすぐに内容が浮かんでこなかったため、単純に読みたいリストに載せていたのですが、「必読書100」の...

生きることが苦しい人に ヘルマン・ヘッセ「地獄は克服できる」

この本を読んだきっかけ ヘッセとの出会いは中学1年生の国語の授業で読んだ「少年の日の思い出」でした。中学に入学して一番最初の国語の授業で扱ったものだったため、内容の素晴らしさと共にとても心に残った作品であり、その後も読書感想文を「車...
必読書150

SF史に残る名作 スタニスワフ・レム「ソラリス」

こちらを読んだきっかけ こちらの作品は、例によって「必読書150」に掲載があり(注:旧作品名「ソラリスの陽のもとに」として掲載)、読みたい本リストには入っていたのですが、どうもSF小説が苦手で、実際に手に取るのはもう少し先かなと感じ...

タイトルにやられた! 吉田隼人「死にたいのに死ねないので本を読む 絶望するあなたのための読書案内」

この本を読んだきっかけ 私はこのブログのタイトルにもありますように、非常にネガティブで日々生きるのがつらいと思っていますので、常に暗い本を求めてしまうところがあるのですが、本の検索サイトで色々と検索していたところたまたまヒットしたの...

期待通りの村上ワールド 村上春樹「アフターダーク」

こちらを読んだきっかけ 2023年4月13日、村上春樹さんの約6年ぶりの新作が発売になりましたね!「街とその不確かな壁」。村上ファンとしてはこちらも相当気になるのですが、このタイミングで過去の作品のご紹介です(^^; といいま...

「博士の愛した数式」の作者が説く物語の価値 小川洋子「物語の役割」

この本を読んだきっかけ 先日、本屋大賞2023が発表になりましたね。受賞者の皆さま、おめでとうございます! では、本屋大賞第1回の大賞はどなたかご存じでしょうか?流れからおわかりかもしれませんが、小川洋子さんの「博士の愛した数...

「他力本願」の正しい意味、わかりますか? ひろさちや「すらすら読める歎異抄」

待望の文庫化に歓喜! “歎異抄”って、どういう本か、皆さんご存じですか?私は高校の古文の授業で、和歌集などと一緒に名前を暗記させられた記憶がありますが、内容はほとんど理解していませんでした… ですが、大学で仏教関係を勉強するこ...

目を背けてはいけない… 河合雅司「未来の年表 業界大変化」

こちらの本を読んだきっかけ 日々生活していると、嫌でも“少子高齢化”というワードを耳にしますよね…私は33歳なので、今は一応若者の部類に入るかもしれませんが、いつかは必ず年を取るわけで、無事に生涯を終えられるのか、いつも不安を感じて...

督促なのに癒される 榎本まみ「督促OL修行日記」

この本を読んだきっかけ 私がこの本を読んだ理由はちょっと特殊でした。 この本が文庫化された2015年ごろだと思いますが、とあるブックカフェで何気なしに手に取ったところ、あまりの面白さにその場で一気読み!後にも先にもそんな本はあ...