2023-04

生きることが苦しい人に ヘルマン・ヘッセ「地獄は克服できる」

この本を読んだきっかけ ヘッセとの出会いは中学1年生の国語の授業で読んだ「少年の日の思い出」でした。中学に入学して一番最初の国語の授業で扱ったものだったため、内容の素晴らしさと共にとても心に残った作品であり、その後も読書感想文を「車...
必読書150

SF史に残る名作 スタニスワフ・レム「ソラリス」

こちらを読んだきっかけ こちらの作品は、例によって「必読書150」に掲載があり(注:旧作品名「ソラリスの陽のもとに」として掲載)、読みたい本リストには入っていたのですが、どうもSF小説が苦手で、実際に手に取るのはもう少し先かなと感じ...

タイトルにやられた! 吉田隼人「死にたいのに死ねないので本を読む 絶望するあなたのための読書案内」

この本を読んだきっかけ 私はこのブログのタイトルにもありますように、非常にネガティブで日々生きるのがつらいと思っていますので、常に暗い本を求めてしまうところがあるのですが、本の検索サイトで色々と検索していたところたまたまヒットしたの...

期待通りの村上ワールド 村上春樹「アフターダーク」

こちらを読んだきっかけ 2023年4月13日、村上春樹さんの約6年ぶりの新作が発売になりましたね!「街とその不確かな壁」。村上ファンとしてはこちらも相当気になるのですが、このタイミングで過去の作品のご紹介です(^^; といいま...

「博士の愛した数式」の作者が説く物語の価値 小川洋子「物語の役割」

この本を読んだきっかけ 先日、本屋大賞2023が発表になりましたね。受賞者の皆さま、おめでとうございます! では、本屋大賞第1回の大賞はどなたかご存じでしょうか?流れからおわかりかもしれませんが、小川洋子さんの「博士の愛した数...

「他力本願」の正しい意味、わかりますか? ひろさちや「すらすら読める歎異抄」

待望の文庫化に歓喜! “歎異抄”って、どういう本か、皆さんご存じですか?私は高校の古文の授業で、和歌集などと一緒に名前を暗記させられた記憶がありますが、内容はほとんど理解していませんでした… ですが、大学で仏教関係を勉強するこ...

目を背けてはいけない… 河合雅司「未来の年表 業界大変化」

こちらの本を読んだきっかけ 日々生活していると、嫌でも“少子高齢化”というワードを耳にしますよね…私は33歳なので、今は一応若者の部類に入るかもしれませんが、いつかは必ず年を取るわけで、無事に生涯を終えられるのか、いつも不安を感じて...

督促なのに癒される 榎本まみ「督促OL修行日記」

この本を読んだきっかけ 私がこの本を読んだ理由はちょっと特殊でした。 この本が文庫化された2015年ごろだと思いますが、とあるブックカフェで何気なしに手に取ったところ、あまりの面白さにその場で一気読み!後にも先にもそんな本はあ...
必読書150

大真面目なマザコン分析 江藤淳「成熟と喪失―“母”の崩壊」

こちらを手に取ったきっかけ こちらの作品も、例によって「必読書150」に入っていたものになります。あんまりじっくりと向き合ったことがなかったのですが、江藤淳さんはよく名前をお見掛けする方ですので、この際ちゃんと読んでみよう!と思い、...

現在の民主主義の打開策とは 成田悠輔「22世紀の民主主義」

何かと話題の… 近年彗星のごとく現れた若き論客、成田悠輔さん。テレビなどでもよくお顔を拝見する様になりました。天才と言われていますね。発言内容を断片的に聞くに、論理的で冷静で革新的な印象があります。 私自身、普段から「政治は今...