必読書150

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実の親を山に棄てる 深沢七郎「楢山節考」

この本を読んだきっかけ こちらを読んだきっかけですが、例によって「必読書100」に入っていたことです。 タイトルからはすぐに内容が浮かんでこなかったため、単純に読みたいリストに載せていたのですが、「必読書100」の...
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SF史に残る名作 スタニスワフ・レム「ソラリス」

こちらを読んだきっかけ こちらの作品は、例によって「必読書150」に掲載があり(注:旧作品名「ソラリスの陽のもとに」として掲載)、読みたい本リストには入っていたのですが、どうもSF小説が苦手で、実際に手に取るのはもう少し先かなと感じ...
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大真面目なマザコン分析 江藤淳「成熟と喪失―“母”の崩壊」

こちらを手に取ったきっかけ こちらの作品も、例によって「必読書150」に入っていたものになります。あんまりじっくりと向き合ったことがなかったのですが、江藤淳さんはよく名前をお見掛けする方ですので、この際ちゃんと読んでみよう!と思い、...
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不動の名著 マキアヴェリ「君主論」

この本を読んだきっかけ こちらを読んだきっかけですが、例によって「必読書150」に入っていたためです。 学生時代は世界史選択だったため、もちろん作者の名前も作品名も聞いたことがありましたが、今の今まで読んだことがあ...
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エロを通した愉快な人間讃歌 野坂昭如「エロ事師たち」

タイトルからしてすごい さすがに最近重たいものばかり読んでしまって、疲れてしまったので、少し軽めのものを。こちらも例によって「必読書150」に入っているものです。 とはいえ、実はこれは後付けで、又吉直樹さんの「第2...
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複雑すぎる血の呪縛 中上健次「枯木灘」

色んな意味でうわ~っとなった作品 最近、近代日本文学づいているところですが、またも長編を読み切りましたので、ご紹介します。こちらも例によって「必読書150」に掲載されていたものです。 帯に「『推し、燃ゆ』宇佐美りんの“推し”」...
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絶え間なく繰り出される鬱展開 大江健三郎「万延元年のフットボール」

軽快な話かと思いきや... 2023年3月3日、ノーベル文学賞作家の大江健三郎さんがお亡くなりになりました。平成生まれ世代としては、日本史で必ず名前を覚えた方で、ひとつの時代が終わったような気がします。 実は「万延元年のフット...
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「批評の神様」のデビュー作! 小林秀雄『様々なる意匠』

こちらを読んだきっかけ こちらについても、以前から何度かご紹介している「必読書150」に掲載されていたものです。 もともと小林先生は大好きでして、このブログでも1冊ご紹介しました。 そんな小林先生...
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実際の事件をもとにした衝撃作 武田泰淳「ひかりごけ」

こちらを手に取ったきっかけ こちらも以前ご紹介した「必読書150」の中に載っていたものになります。 あまり内容をきちんと知らずに、いつか読もうと思っていたのですが、ふとあらすじを見たところ人肉食をテーマとしていると...
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転向を巡る親と子の対立と葛藤 中野重治「村の家」

こちらを手に取ったきっかけ 前回に続き、「必読書150」に載っていた作品からです。 「必読書150」の文献紹介では、講談社文芸文庫に収録とありましたが品薄で、どうにか他に収録されていないかと探していたところ、まさにドン...